定年後 映画 夏の庭

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こんにちわ、
よしおです。

老人と子供。

以前から、不思議と分かり合える存在と感じていました。

そう思っていた時に相米信二監督の『夏の庭』を観ました。
これを観て、どうして老人と子供が分かり合えるとかというのが分かったようにな気がします。

この映画を観て、僕は40年前に亡くなった祖父のことを思い出しました。

幼稚園から小学生の頃、多くの時間を祖父と過ごしました。

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定年後 映画 夏の庭 老人と少年たち

老人になると子供に帰ると言われています。

僕は、こんな感じを持っています。

人生は登山。

麓から頂上を目指して登り、また下山して麓に戻る。

つまり、下山の時に登った時と同じ高さを通ることになる。

もしかして、下山の途中で麓から登って来る子供や若者とすれ違うことがあるだろう。

それが、麓に近ければ近いほど、すれ違う者は、まだ登り始めて間がない人、つまり子供ということになる。

現在の僕は、63才。

定年退職して3年目。自分の中では大学生の自分とすれ違っているイメージを持っています。

さて、この映画は、戦場も体験した老人と小学6年生三人の交流を描いています。

小学生の時、死って何だろうと考えたことはありませんか?

僕は、漠然と考えたことがあります。

思い出してみると、自分があの世に行って、空の上から、級友たちを眺めているというイメージを持ったことがある。

一方、下山になるとゴールが現実味を帯びてきます。

そろそろだろうけど、いつなのか?

もうすぐなのか?10年後なのか?
それとももっと生きるのだろうか?

さて、サッカー少年三人は、小学六年生。

死って何だろうと興味を持ちだした。

そんな時、近所に全く手入れがされていない、雑草に囲まれた古い家があり、そこに住む老人と親しくなる。

最初の動機は、三人は、その老人の最期を確かめてみたいということから始まった。
でもその内、少年三人と老人の交流が始まる。

クマゼミの鳴く暑い夏の日の草刈り、障子の張り替えなどを子供たちに手伝ってもらって老人と三人の子供たちの人間関係が、構築されていきます。

そんな中、身寄りのない老人と思っていたが、子供たちに戦場での体験を語り、その時、罪悪感から、自分は家族を持つ資格はないと復員した後も妻と逢うことはなく、一人で暮らしていたのです。

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定年後 映画 夏の庭

この映画は、1994年公開。

つまり、終戦から50年近く経っています。

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終戦当時、20代後半だとして、少年たち逢った時は、70代後半から80才くらいでしょうか?

老人に奥さんがいたことを聞いた三人は、その奥さんを探すことに。
そしてなんと老人ホームに入居している老人の奥さんを見つけるのです。

そしてその奥さんと老人を逢わせようとしています。

全編に流れるギターの音色とセミの鳴き声。

53才の若さで亡くなった相米慎二監督の繊細なセンスを感じます。

映画の中心では、クマゼミが威勢よく鳴いていますが、後半の方では、ヒグラシが物寂し気に鳴く。

この辺のこだわりにも感動しました。

そして、老人を奥さんのいるホームに連れて行こうと家を訪れた時、老人の最期に出会うのです。

泣きじゃくる少年たち。

そして、葬儀が澄んで、最後の最後に奥さんがやってきた、発した言葉に泣かずにはいられませんでした。

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最後に

この映画は、戦争の残酷さを淡々と描いています。

定年後に観る映画として相米慎二監督の『夏の庭』はおすすめです。

老いてこそわかる映画だと思います。

少年たちもそれぞれ家庭の問題を抱えている。それから彼らが慕う美人先生を戸田菜穂がまさにはまり役。

そして名優三國連太郎が演じる老人は、戦場での体験を語るシーンでは、突き刺さるものがありました。

ぜひ、観てください。

『夏の庭-The Friends-』(1994年)

『夏の庭-The Friends-』(1994年)

出演:三國連太郎、坂田直樹、王泰貴、牧野憲一、戸田菜穂、根本りつ子、笑福亭鶴瓶、寺田農、柄本明、矢崎滋

監督:相米慎二
原作:湯本香樹実
音楽:セルジオ・アサド
脚本:田中陽造
製作:伊地智啓、安田匡裕

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本ページの情報は2020年11月時点のものです。
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